
心のカラクリの秘密です。
「影」を「投げる」といいまして。
人間は、自分が無意識に抑圧していることを
あたかも他者が展開しているかのように見えてしまう、存在です。
このため、他者の自分に対する発言とは
とどのつまりは「投影現象」なわけです・・・
「ああ、この人は今、こういう世界観の中に生きているのだなあ」と
客観視して
自己に関連づけさせすぎず
やり過ごすことができるようになると
心に防波堤が設置された理想的な状態です。
全く異なる世界観のものの同士の間には、ガッチリと「境界線」が存在して
健やかな状態です。目には見えませんが。
「私は私、あなたはあなた」の客観的な立ち位置が
人と人の距離感(個の存在の仕方)として正位置であると
心理カウンセリング学ではとらえます。
「人間関係のストレス」から自由になるために
どのような取り組みがプラスか?
そのアプローチのポイントをご紹介します。
#1他者の発言は、 その人の見解
しかしそれは、「投影」の原理により、お相手が、
その方自身の独自世界観による
「見解」を述べているにすぎません。
当たり前のことに聞こえるかもしれませんが
あなたの存在の価値に抵触するものではありません。
と言われたとします。
その場合も
「その人のものだというの?
事実、営業成績は悪くても?」
そんな疑問を、あなたは抱くかもしれませんね。
そうですね。
心の世界を覗き込んでみますと、そうとも違います。
営業成績の例を取り上げたとして
現実的に数字が理想に追いついていなかったとしても
そこで
どのような言動をとるかについては
その方の世界観に左右されます。
「どうして営業成績がその程度なんだ」
という方もいれば
「何か、困っていることがあったら、相談してくださいね。力になりますよ」
という方もいれば
「あなたは真面目だから、自分を責めすぎないでくださいね。長い人生にはそういう時もありますから。自己を批判すぎて落ち込むことによって、回復は遅くなるかもしれないし、逆にそういう状況の中でも自己を肯定的に捉えて、どうしていきたいかを見つけることができれば、それが最善だと思って取り組みましょう」
と、応援してくれる人もいるでしょう。
「実際の数字」をどのような場として、捉えるのかは、人によってまちまちです。
お相手の「Aである」という評価表現は、
「この人には、そのように見えているのですね」
と受け止めながら
「自分はどうしたいのか」
「自分の現実の等身大を知りつつ、受け入れつつ」
「どうすれば求める方向に
道は切り開くことは可能そうか」
と、
無意識からの目的を割り出して、リーチまでの道のりを逆算することで(*)
お相手のセリフを上手に選り分けて
ダメージを受けることを回避できるようになります。
(*)無意識からの目的が、意識されている目的と別に存在する場合には、
現実に矛盾が生じやすく、トラブルは起きやすいものだからです。
そういうわけから、お相手の言動に直撃されて
あなた自身が打ちのめされる必要はありません。
「相手のセリフを優先させて、重い価値を置いて、自分の行動を決める」限りは
ストレスがループしてしまいます。
#2 あなたにも独自の関係のパターン が
しかしながら、あなたにも
関係性についての独自の世界観が
無意識にあります。
そのために、#1で述べてきた相手の「Aである」という発信が
あなたの無意識にある世界観と
どこかしらリンクする部分がある場合
とみに「Aである」という発信を
あたかも真実であるかのように
受けとりやすい、という展開が
人間の交流シーンにおいて
無意識に繰り広げられていることになります。
ですから、過度に「相手の言動が、ぐっさりと的をいて、
揺るぎない真実のように感じてダメージを受けている」のだとしたら、
相手の世界観の問題であると言えるのと同時に(#1)
あなた自身の中に
無意識に隠されている
「心の問題点」を点検することも
人間関係にストレスを覚えなくなるためには
大変に役に立ちます。
例えば、よくよく心の内側を見つめた時
「自分自身が、Aであることを許していない」
という無意識に秘めた可能性があるのです。
ですが、その隠れた自分の真実と気持ちが一致していない場合には
自分の無意識の問題を
相手のセリフによって「非難されてダメージだ」と
ことの次第を自動的に置き換えてしまうことは
よくあることでもあるのです。
一般的には、これをご本人の(隠された)「信念」or「思い込み」と称します。
そしてその「思い込み」は、本当に自分にとって必要なものであるのかどうかを、
今ここのあなたが改めて判断し直し
より自分にとって望ましい生きやすさを獲得しやすい
「信念」を新たに作り上げて、生き方や、
ものの見方を刷新することも可能なのです。
#3独自の 信念が生まれる背景
この「信念」が生まれたのには、きっかけがあります。
- 「幼少期の体験」
- 「過去のトラウマ的な出来事」
- 「どうしてもそのように捉えてしまう」という生まれつきの気質的な部分
などです。
心の働きの中で重要なものとして【防衛機能】があります。
本人の世界観に基づき
「身を守るための戦略」として
心のバランスを失いそうな出来事に遭遇した際
均衡を回復しようとして
一定の心の反応パターンを築くのです。
それが定着して「独自の信念」になります。
中には、生まれつきの気質として、
それ以上でもそれ以下でもなく、
そのようにしか反応できない、ということもあります。
特に「幼少期」に心にとってインパクトある体験は
堅固な【心のカタチ】を形成します。
「心の鋳型ができあがる」ようなものでもあるかもしれません。
「がちっと一定の反応パターン」の中で心を守ることを学習します。
子供の頃の心は柔らかく
繊細に爪痕を残しやすいのです。
一般的にはこれを「心の傷」と言います。
しかしながら人生にはさまざまな流れがやってきます。
過去に固めた【心のカタチ】は
別の時期(時代)において
逆効果だったり功を奏さなかったり・・・
むしろ足を引っ張ることさえもあります。
例えば、幼い頃に母親を亡くした女性は、
大人になって親しい人間関係を育みたいけれども、
どうしても
「親しい人ほど失うのではないか」という恐怖
がついて回るために、
なかなか真に親しい人間関係に迫ることができにくくなります。
幼い頃の衝撃により、心に爪痕を残したまま
その傷口が開かないために防衛する心のパターン
(考え方のクセ・自動的に起こる心の動きのクセ)を身につけます。
人生を「自分の信じた通り」に捉えることにより
心のバランスを保とうとするのです。
その後も長きに渡り、一定以上の距離を近づかないことで
心を守ることがごく当たり前になります。
このため
「なぜか人と親密になりたいと感じない」
かあるいは
「親密になりたい気持ちはあるが
やはりそれは懸命ではないと
心のシャッターが降りる」
というのが
ご本人の立ち位置であり
本人の理性でどうにかなるものでもないために
同じ現実の状態が続きます。
無意識からの動きであり
ご本人が、無意識を意識化することができていないからです。
#4 心理カウンセリングでの取り組み
このような現状に対し、カウンセリングでは次のような取り組みを通じて、心に対して働きかけを行います。
🗣 STEP1
現在、感じている人間関係の問題場面や
あるいはそのパターンに共通する場面を抽出する心理ワークを行うなどして
【心が動く瞬間】について
あたかもキャバンスに一緒に絵を描いていくかのように、お互いに見つめ、検討し合います。
🗣 STEP2
話し合うことによって、お一人で無意識に抱え続けていた時と比べて
「自分に起きていること(起きたこと)」を客体化して捉えることができるようになります。
心にとって、あるいは、人間関係のストレスフリーを目指す方にとって、
重要なエポック/ターニングポイントになることでしょう。
新しいものの見方が生まれるからです。
🗣 STEP3
特に、無意識下にある「心情的な面」を吐露することにより
すっきりとしたカタルシス(浄化感)を得ることができます。
これは特にクライアントの方が
「よし、今日は心情的なことを話すぞ!」
と意識していただく必要はありません。
自覚的に取り組みたい方はもちろん歓迎ですが、
なかなか無意識りの心情を語ることは、人には難しいものです😅
自然な対話の中で、カウンセラーがクライアントの方の
「無意識的な反応」を観察させていただいており
その「無意識反応」をそれとなく(ツボ押しのように)触れながら
徐々に対話の内容を深めるうち、ふとした瞬間に溢れ出すことが多々です。
身構えなくても、心が徐々に整えられて、自然に「心情を吐き出す」瞬間がやってきます。
(※ただし、これは人にもよります。心情を吐露するよりも
知的に疑問をクリアにする対話の方が心が落ち着くタイプもあります。
それを観察させていただいた場合には
無理せず自然なアプローチで話し合いを進めます)
♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎
STEP1〜3の作業を通じて
「自己理解」と「過去に起きたこと/既に終わったこと」に対する認識が明瞭になります。
言い換えると、人間関係にストレスを感じやすい方というのは
「自己理解」や「過去完了の出来事に対する線引き度が弱い」せいともいうことができます。
ーーーとはいえ、無意識に処理されている心の動きであるため
この明瞭化は1人では難しい世界になります😅 専門家の力が有用である理由です。
この「明瞭化」が進むことで
「今、目の前に起きている人間関係に
古い(終わった)関係性のパターンを投影する」
ことから自由になりやすくなります。
今、目の前に起きている人間関係は
「必ずしも、あのパターンとは限らない」
という「心の余白」が生まれるのです。
より冷静に相手を観察しやすくなります。
より建設的に自分の心を守って
他者との心の距離感を確保しやすくなります。
🗣 STEP4
人間関係のストレスをめぐっては、潜在的(あるいは気質的な)
「自尊感情の不足」によるところもあります。
次の項目に当てはまるものはあるでしょうか?
チェックしてみましょう。
□ 相手の喜ぶ顔のために、行動を選択する
□ 自分の周りの人は、いつもすごいのに、自分はそれに対して劣ってばかりのように感じる
□ 周りの人がなかなか自分の言うことを聞いてくれないように感じる
□ 相手がポジティブな反応を示さないと、不安になる
□ 想定外の相手の反応に対して、ダメージを受けやすい気がする
これらに一つでも該当するものがあるようでしたら
「自尊感情(自尊心)」を高めるための
お話し合いも有用です。
「あなたが自尊感情を見失いやすい場面」について教えていただきます。
お話し合いをすることで、出来事が客体化されやすくなり、
「より理想的な自己の存在」に対する俯瞰の眼差しが育ちます。
自分をもっと大切にすることができるようになる分
人からの言動にもゆとりを持って構えることができるようになります。
過度に「攻撃される一方だ」と認知することが軽減される方に向かいます。
一方で「自尊感情が満たされやすい場面」も教えていただきます。
「どのようにすれば現実的に、求める場面の数を増やすことができるのか?」
と、人生の目標を再設定することができます。
また、カウンセラー自身が、クライアント様との関わりの中で
「このかたは、自尊心を高めるに値する方だ」とみてとることのできた言動の数々を
フィードバックさせていただく場合もあります。
一層の「自信」と「自尊心」を獲得していただくための
「写し返し手」としてカウンセラーを鏡にしていただくことができます。
以上、一連の流れを背景としながら、あなた様は
当カウンセラーとごく自然な対話を行い、ときに
「カウンセラーから提案された心理ワーク」をご選択いただきながら
まだご存知ないご自身の本質に触れることでしょう。
そうすることにより
【現状よりも、人間関係に対するストレスを小さくする】方向へ
人生の航路を仕切り直していくことを目指します。
ご興味・ご関心のある方からのご依頼をこころよりお待ちしております。
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